ほくろというよりがんの発生のメカニズムをマニアックですが、説明します。
ほくろについて新たな発見がされたというニューヨークタイムズの記事を発見したので要約します。
ほくろは、色素細胞の腫瘍で、増殖をストップした初期のがんであると書いてありました。少し衝撃的でした。
ほくろのいいがんと悪いがんの違いは2度と分裂するかしないかということです。
ほくろが初期のがんって説明をしていますが、良性のほくろの場合はもちろん無害なので、問題はありませんよ。
その発生にはがんと同じであるが、変異した遺伝子が細胞を無秩序に増殖させるという意味でがんという言葉を
使っています。ほくろとがんについてあいまいになりがちですが・・・・
腫瘍が増殖を続ける。これが単純にがんの過程なのですが、
ほくろの場合は腫瘍が増殖を続ける。その後、突如増殖をやめる。
これが、ほくろのメカニズムです。
この発見から新たな可能性が考えられるようになりました。
体内で腫瘍が突然増殖を止めるのは体が
がんから身を守っていることを示しているのである。
がんに対してもヒトが抵抗する可能性を示唆しているのです。
ヒトがん遺伝子RASのメカニズムを説明すると、(かなりマニアックです。)
RASは正常細胞でありながら、遺伝子変異のために正常機能を失って、
健全な細胞の染色体を霍乱して無期限に増殖するがん細胞へと変えていくことが
特徴ですけど、この遺伝子はすべてのタイプの細胞をガンに変えるのではなく、不死化細胞と
呼ばれる細胞だけに作用すると思われます。不死化細胞とは遺伝子細胞以外の細胞では
分裂できる細胞なのです。
RAS遺伝子は不死化細胞以外の細胞では、がんを発生しないというだけでなく、
分裂をいっせいにとめてしまうのです。
つまり、「がんは無期限に増殖する」とこれまで考えられていたのですが、
「がんが急に分裂が止まる」ってことなんです。
それがほくろができている証拠らしいです。
この発見がきっかけで、
がん遺伝子誘発性細胞老化と名づけられたものが、細胞には増殖しなくなる合図を
送るセンサーの機能をしているということなのです。。
ほくろの細胞はがん遺伝子BRAFを持ち、分裂を増進させているが、その後に別の遺伝子が
活性化することによって、分裂を永久に止めます。
ある実験で、ほくろにがん抑制遺伝子を欠損させる操作をするとなんと
ほくろは即座にメラノーマに変異したそうです。
ほくろと同様のメカニズムで、、前立腺がんにも見られたのです。
現在、科学者はがんをほくろの状態に戻せるような研究をしています。